韓国には、日本のお正月やお盆のように、家族や親戚が一同に集まる非常に重要な祝日が2つあります。それが「설날(ソルラル / 旧正月)」と「추석(チュソク / 秋夕)」です。これらは「二大名節(명절 / ミョンジョル)」と呼ばれています。
この時期(旧暦の1月1日と8月15日)には、多くの人々が故郷へ帰省するため、高速道路が何十キロも渋滞する「民族大移動」がニュースになるのが風物詩です。
今回は、韓国の家族文化を象徴する、この二大名節についてご紹介します。
1. ソルラル(설날 / 旧正月)
「ソルラル」は旧暦の1月1日のことで、韓国のお正月です。(新暦の1月1日も祝日ですが、ソルラルの方が盛大に祝われます。)
【何をする日?】
- 차례(チャレ / 茶礼):ご先祖様の霊を迎えるため、朝早くから様々なお供え物をして儀式を行います。
- 세배(セベ / 歳拝):目上の人(両親や祖父母など)に「새해 복 많이 받으세요(セヘ ポク マニ パドゥセヨ / 新年、福をたくさん受けてください)」と挨拶をしながら、伝統的なお辞儀(クンジョル)をします。
- 세뱃돈(セベットン / お年玉):セベをすると、目上の人からお年玉をもらえます。
【何を食べる?】
代表的な食べ物は「떡국(トックク)」です。これは、白いお餅(トク)をスライスして入れたスープのことで、このトッククを一杯食べると「1つ歳を取る」とされています。(韓国の「数え年」の文化と関係しています)
2. チュソク(추석 / 秋夕)
「チュソク」は旧暦の8月15日のことで、日本のお盆に最も近い名節です。秋の収穫に感謝する日でもあります。
【何をする日?】
- 차례(チャレ / 茶礼):ソルラルと同様に、ご先祖様に感謝する儀式を行います。
- 성묘(ソンミョ / 墓参り):家族でお墓参りに行き、お墓の掃除をします。
【何を食べる?】
代表的な食べ物は「송편(ソンピョン / 松餅)」というお餅です。米粉を練った生地で、ゴマや小豆、栗などの餡を包んで蒸したもので、形は半月型をしています。「ソンピョンをきれいに作れると、可愛い赤ちゃんを授かる」という言い伝えもあり、家族みんなで作るのが伝統です。
どちらの名節も、根底にあるのは「ご先祖様への感謝」と「家族の絆」です。韓国の文化を理解する上で、とても大切な日なのです。
「セヘ ポク マニ パドゥセヨ!」
名節の挨拶も、正しい発音で言えたら素敵ですよね。
