韓国語の勉強で多くの人が「ややこしい!」と頭を抱えるのが、数字の使い分けです。日本語では「いち、に、さん」と「ひとつ、ふたつ、みっつ」がありますが、韓国語にはさらに明確な2種類の数え方があり、使う場面が厳格に決まっています。
それが「漢数詞(かんすうし)」と「固有数詞(こゆうすうし)」です。
なぜ「1時」は固有数詞なのに、「1分」は漢数詞なの? そんな疑問を解決し、ネイティブのように自然に使い分けるためのルールとコツをご紹介します!
1. 漢数詞(한수사)とは?
漢数詞は、日本語の「イチ、ニ、サン、シ…」と同じく、漢字語に由来する数字の読み方です。比較的覚えやすいのが特徴です。
基本的な読み方:
1 (일/イル), 2 (이/イ), 3 (삼/サム), 4 (사/サ), 5 (오/オ)
6 (육/ユク), 7 (칠/チル), 8 (팔/パル), 9 (구/ク), 10 (십/シプ)
漢数詞はいつ使う?
漢数詞は、抽象的な番号や、確立された単位に使われると覚えましょう。
- お金(ウォン):오천원(オチョヌォン / 5000ウォン)
- 日付・年月日:시월 이십칠일(シウォル イシプチルイル / 10月27日)
- 時間(分・秒):삼십분(サムシップン / 30分)、십오초(シボチョ / 15秒)
- 電話番号:일이삼의 사오육칠(イリサメ サオリュクチル / 123の4567)
- 階数・番号:일층(イルチュン / 1階)、삼번(サムボン / 3番)
2. 固有数詞(고유수사)とは?
固有数詞は、日本語の「ひとつ、ふたつ、みっつ…」のように、韓国固有の言葉で数を数えるときの読み方です。こちらが少し覚えるのが大変かもしれません。
基本的な読み方:
1 (하나/ハナ), 2 (둘/トゥル), 3 (셋/セッ), 4 (넷/ネッ), 5 (다섯/タソッ)
6 (여섯/ヨソッ), 7 (일곱/イルゴプ), 8 (여덟/ヨドル), 9 (아홉/アホプ), 10 (열/ヨル)
固有数詞はいつ使う?
固有数詞は、具体的に「モノを数える」ときに使われると覚えましょう。
- 個数(~個、~杯、~冊など):커피 한 잔(コピ ハン ジャン / コーヒー1杯)
- 人数(~人):두 명(トゥ ミョン / 2名)
- 年齢(~歳):스무 살(スム サル / 20歳)
- 時間(~時):한 시(ハン シ / 1時)
注意点:固有数詞の「하나(1), 둘(2), 셋(3), 넷(4)」は、後ろに助数詞(~個、~時など)がつくと形が変わり、「한, 두, 세, 네」になります。(例:×하나 시 → ◯한 시)
最大の難関!「時間」の言い方
韓国語の時間を言うときは、この2つをミックスさせる必要があります。
「~時」は固有数詞、「~分」は漢数詞
(例)2時 10分
두 시 십 분 [トゥ シ シップン]
「2時」の「2」は固有数詞(두)を使い、「10分」の「10」は漢数詞(십)を使います。
最初は混乱しますが、これはルールとして丸暗記するのが一番早いです!
数字の使い分けは、理屈よりも実践が大切!
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