日本の「猿も木から落ちる」や「石の上にも三年」のように、韓国にも昔から伝わる「ことわざ(속담 / ソクダム)」がたくさんあります。中には、文化の違いが色濃く反映された、ユニークで面白い表現もいっぱい!

ことわざを知ることは、その国の文化や考え方を深く理解する近道にもなります。

今回は、韓国ドラマや日常会話でも時々耳にする、楽しくてためになる韓国のことわざをピックアップしてご紹介します。

1. 떡 줄 사람은 생각도 않는데 김칫국부터 마신다

[トク チュル サラムン センガクト アヌンデ キムチグクプト マシンダ]

意味:相手はくれる気もないのに、もらえるものと期待して先走ってしまうこと。

昔、お客さんにお餅(トク)を出すとき、お餅が喉につまらないよう、先に水キムチ(キムチグク)を出す習慣がありました。そこから、「まだお餅をもらってもいないのに、先にキムチの汁を飲んで待っている」という、気が早い様子を表すようになりました。日本の「捕らぬ狸の皮算用」にそっくりですね。

2. 가는 말이 고와야 오는 말이 곱다

[カヌン マリ コワヤ オヌン マリ コプタ]

意味:自分が相手に優しい言葉を使えば、相手も自分に優しい言葉を返してくれる。

まさに「言葉のキャッチボール」を表したことわざです。「말(マル)」は「言葉」という意味。「自分がしてほしいように、まず人にしてあげなさい」という、人間関係の基本を示す美しい表現ですね。ドラマで親子や友人が諭すシーンで使われることもあります。

3. 원숭이도 나무에서 떨어진다

[ウォンスンイド ナムエソ トロジンダ]

意味:その道の達人や名人でも、時には失敗することがある。

これは、日本語の「猿も木から落ちる」や「弘法にも筆の誤り」と全く同じ意味で使われることわざです。国が違っても、同じような発想があるのは面白いですね!失敗して落ち込んでいる人を慰めるときなどに使えます。

4. 누워서 떡 먹기

[ヌウォソ トク モッキ]

意味:非常に簡単なこと。

「寝転がったまま餅を食べる」という、この上なく楽な状況から「とても簡単だ」という意味で使われます。日本語の「朝飯前」や「赤子の手をひねる」と同じニュアンスです。「そんなの簡単だよ!」と言いたいときに「그거 누워서 떡 먹기야(クゴ ヌウォソ トク モッキヤ)」のように使います。

ことわざの背景にある韓国文化をもっと知れば、
あなたの韓国語はさらに豊かになります!

ぜひ無料体験レッスンへ!