韓国ドラマを見ていると、親しくなった途端に急に言葉遣いが変わり、「이제 말 편하게 해(イジェ マル ピョナゲ ヘ / これからは気楽に話して(タメ口でいいよ)」なんていうシーンが出てきますよね。
韓国語には、日本語の「丁寧語・謙譲語・尊敬語」と同じように、相手との関係性によって言葉遣いを厳格に変える文化があります。大きく分けて「존댓말(チョンデッマル / 丁寧語)」と「반말(パンマル / タメ口)」の2つです。
この使い分けは、年齢や社会的地位が非常に重視される韓国文化と密接に結びついています。日本人学習者が「親しくなったから」と自己判断でパンマルを使うと、大変な失礼にあたることも…!
そうならないために、基本的なルールと注意点をご紹介します。
1. チョンデッマル(존댓말):基本の丁寧語
「チョンデッマル」は、公の場や目上の人、初対面の人に対して使う、基本の丁寧な言葉遣いです。語尾に「-ㅂ니다/습니다(ムニダ/スムニダ)」や「-아요/어요(アヨ/オヨ)」がつきます。
【チョンデッマルを使う相手】
- 初対面の人(年齢に関わらず)
- 自分より明らかに年上の人
- 先生、上司、先輩
- お店の店員、タクシーの運転手
- 親しくない人
韓国語学習者は、まずこの「チョンデッマル」を完璧にマスターするのが大原則です。親しくない間柄でパンマルを使うのは、相手を非常に不快にさせる可能性があります。
2. パンマル(반말):親しい間の「タメ口」
「パンマル」は、語尾から丁寧さを表す「요(ヨ)」を取った形(例:가요 → 가)や、命令形(例:해 / ヘ)など、親しい間柄で使うフランクな言葉遣いです。
【パンマルが許される相手】
- 自分より明らかに年下の人
- 同い年の友達(お互いに合意の上で)
- 家族、恋人(親しい間柄)
- 年上の人から「タメ口で話していいよ」と許可をもらった場合
最重要!パンマルに切り替える「タイミング」
日本人学習者が最も失敗しやすいのが、このタイミングです。
【NG】自己判断でパンマルを使う
たとえ相手が同い年や年下に見えても、初対面でいきなりパンマルを使うのは絶対にNGです。また、何度か会って親しくなったと感じても、こちらから先にパンマルにするのは非常に失礼です。
【OK】相手(年上)からの提案を待つ
基本的には、相手(特に年上)から「말 편하게 하세요(マル ピョナゲ ハセヨ / 気楽に話してください)」と提案されるのを待ちます。
逆に、自分が年上で相手にタメ口を許可する場合は、「말 편하게 하셔도 돼요(マル ピョナゲ ハショド ドェヨ / タメ口で話してもいいですよ)」や、もっと親しく「우리 말 놓을까요?(ウリ マル ノウルッカヨ? / 私たち、タメ口にしませんか?)」と提案することができます。
| チョンデッマル(丁寧語) | パンマル(タメ口) | |
|---|---|---|
| こんにちは | 안녕하세요? (アンニョンハセヨ?) | 안녕? (アンニョン?) |
| ありがとう | 고마워요. (コマウォヨ) | 고마워. (コマウォ) |
| 行きます | 가요. (カヨ) | 가. (カ) |
相手との距離感をつかむのが難しい「パンマル」。
ネイティブ講師との会話練習(ロールプレイング)で、
失礼のない自然な切り替えタイミングを学びましょう!
